文字起こしの費用相場や見積もりについて解説

2024.06.142024.06.14

文字起こしの費用相場や見積もりについて解説

AIによる自動文字起こしツールが話題となるなか、人の手よるクオリティの高い文字起こしが再注目されており、負担軽減のため作業の外注を検討する方も増えています。

そこで気になるのは外注先の選び方です。本記事では、文字起こしを外注するメリット、料金相場や見積もりの取り方について解説します。

文字起こしを外注するメリット

文字起こしを外注するメリットには次のようなものがあります。

・プロフェッショナルが作業することで品質が高くなる

・ツールやアプリでは実現できない人の手による精密さを期待できる

・フレキシブルな対応を求めやすい

・効率化や人件費削減につながる

・専門知識を活かして作業してもらえる

文字起こしの方法は、おおまかに分けて次の3つです。

①全て人力で行う方法

人の耳で音を聞き、一文字ずつタイピングしていく方法です。

②文字起こしのツール・アプリ・ソフトウェアを活用する

近年は音声をテキストに起こしてくれるツール等も増えており、これらを活用する方法もあります。①よりも効率的になる可能性がありますが、完璧な仕上がりにはならないと考えた方がよいです。人のチェックは必須になるため、作業時間や負担をゼロにすることはできません。チェックを怠った結果ミスにつながるケースもあります。

③業者に外注する方法

人の手よる高いクオリティと作業負担減が期待できます。

文字起こしの作業時間の目安として、1時間の音源で約3〜4時間、場合によっては10時間以上かかることもあるとされています。ツール等で効率化を図れる可能性はありますが完璧ではありません。チェックや修正に時間がかかることを考えると、それほど負担減にならず、効率化につながらないというケースも多いです。

文字起こしにかかる手間をほぼゼロにしたいという場合は、業者への外注が効果的です。高クオリティであることに加え、コスト面のパフォーマンスにも優れる業者に外注することで、業務改善につなげることができます。

文字起こしの費用相場

文字起こしの基本料金は次のいずれかで決まることが多いです。

・時間単価:例.「1分あたり◯◯円~」「1時間◯◯円~」

・文字数単価:例.「1文字あたり◯円~」

さらに、文字起こしには3つの仕上げ方があり、これらも料金に影響してきます。

・素起こし:音声の内容を一字一句正確に書き起こす方法です。

・ケバ取り:「えー」「あのー」などの特に意味のない言葉や、言い淀みのある箇所などを取り除いて書き起こす方法です。素起こしよりも手間がかかります。

・整文:ケバ取りの文章をさらに整えわかりやすくする手法です。業者によっては「リライトプラン」「リライトコース」と表記することもあります。言葉の順序の入れ替え、語尾・文中の表現の統一なども行います。素起こしやケバ取りよりも時間がかかります。

「素起こし」<「ケバ取り」<「整文」の順で作業負担が大きくなり、その分費用が高くなることが一般的です。

この他、特別な要素が料金に加算されることもあります。

・「即日」「◯日以内」などのスピード納品

・内容を翻訳するサービスなどの利用

・医療分野など、専門知識が必要な案件

ここまで文字起こしを外注する際の金額の決まり方について説明しましたが、実際の相場はどういったものなのでしょうか。

まずは音声の長さをベースにした場合の料金相場です。文字起こし1分あたりで考えたときの目安は以下となります。

・最低額は約60円:専門知識が不要の内容、文字起こし初心者を含む個人の方に依頼した場合の目安。

・かなり安め80円〜100円:一定のスキルのある個人へ依頼した場合に多い価格帯。

・基本相場は200円〜300円:文字起こしに特化した専門業者に依頼する場合に目安となる価格帯。文字起こしのプロフェッショナル人材が作業を行うため、高いクオリティが担保されます。これよりも安い料金で高いパフォーマンスを実現している業者もあります。

文字数ベースでの料金提示をしている業者の相場は以下です。

・基本は1文字1.0円~1.5円

・整文などを行う場合は2.0円以上が一般的

外注したい音源の長さ、おおよその文字数から考えて、業者を選ぶとよいでしょう。

文字起こし費用の確認方法と見積もりの取り方

そもそも文字起こしはどのように依頼するのか。主な方法は次の2つです。

専門業者に直接依頼

業者のWebサイトなどから見積もりを取り依頼します。

クラウドソーシングを経由して個人の作業者もしくは業者に依頼する

クラウドソーシングとは、インターネットを介した業務受発注のシステムのことです。例として「クラウドワークス」「ランサーズ」「ココナラ」といったサイトがあります。文字起こしを請け負ってくれる個人や業者の募集をかけることができ、この場合、発注者側が金額を提示します。提示した金額に対して受注者側から提案が入ることもあります。クラウドソーシング上で個別に業者に声をかけ見積もりを取ってもらうケースもありますが、発注者の提示金額で契約することが多いようです。クラウドソーシングによっては、いくらくらいが相場であるか明示しているところもあります。

文字起こしの費用を確認するには、業者に費用を見積もってもらう方法と、相場をベースに提示金額を決める方法の、2つがあるといえます。

費用の見積もりは、業者のWebサイトなどから簡単に行えるようになっています。

音源の長さ、納期、仕上げ方、オプションの希望などを入力することでスピーディに見積もりを出してくれる業者が多いです。

文字起こしの見積もりを取るメリット

「そもそも見積もりはいるのだろうか?」という疑問にもお答えします。

急ぎであれば「見積もりなしで一刻も早く依頼したい」というケースもあるでしょう。結論から述べると、初めて依頼する業者であれば必ず見積もりは取るべきです。

見積もり取るメリットには次のようなことがあります。

費用をあらかじめ正確に把握することができる

見積もりなしで依頼してしまうと「追加料金が必要になって想像以上に費用がかかった」ということも起こり得ます。また、見積もりを取ると「費用が思っていたより抑えられることがわかった」というケースもあります。事前に正確な費用がわかっていれば業者の比較もしやすくなります。業者によって基本料金やプランが異なっていたり、音源の状態によって料金が変わってくることもあるため、見積もりを取るのが確実です。

業者によってはより良いプランを提案してくれることもある

事前に見積もりを取って相談することで、最適なプランを提案してくれることもあります。長期的な依頼を見込んでいる場合は、どのようなコミュニケーションを取ってくれる業者かも大事なポイントになってくるので、見積もりを取ることをおすすめします。

納期や仕上げ方について事前にすり合わせできる

納品タイミングや内容が期待していたものと異なっていたということをなくすことができます。

文字起こしに限りませんが、あらかじめ見積もりを取ることで料金の透明性も保たれます。しっかりと見積もりを取り、コミュニケーションを通じて、信頼できる業者か見極めるのがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? この記事では、文字起こしを外注するメリット、料金相場や見積もりの取り方についてご紹介してきました。

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