文字起こし外注費用はどう決まる? 相場や依頼方法を解説

2024.06.132024.06.13

文字起こし外注費用はどう決まる? 相場や依頼方法を解説

様々な場面で必要とされる文字起こしの作業。

ツールやアプリも続々と登場する中で、

「何が一番効率的なの?」

「安く外注するにはどうしたらいい?」

このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

AIを使った文字起こしツールが話題になる一方で、人の手よるクオリティの高い文字起こしも再注目されています。

本記事では、文字起こしを外注するメリット、金額の決まり方、料金相場や依頼方法について解説します。

文字起こしはどんな時に必要か

録音された音声をテキストにしていく「文字起こし」。「テープ起こし」や「書き起こし」と呼ばれることもあります。具体的に、どのような時に文字起こしが必要とされるのでしょうか。

現在の主な例として、次のようなシーンを録音・録画し、パソコンなどで文字起こししていくケースがあります。

・会議や打ち合わせ

・取材、インタビュー

・講演、セミナー、研修会

・裁判法廷用の証拠素材

音声を文字に起こすことで、次のようなメリットがあります。

・情報が整理される

・確認しやすくなる

・共有しやすくなる

・記事化や議事録作成などにつなげることができる

会議や打ち合わせの音源を聞き直す・見返すのは手間ですし、第三者に内容を共有する際も要点が絞られていないと相手に負担をかけてしまいます。

近年は、字幕やテロップをつけた動画コンテンツも増えています。映像や音といった広がりある情報に、文字というわかりやすい情報を加えるニーズは高いのです。

文字起こしを外注した方が良い場合とそのメリット

文字起こしの方法はおおまかに分けて3つあります。

①全て人力で行う方法

人の耳で音を聞き、一文字ずつ手入力していく方法です。

②文字起こしのツール・アプリ・ソフトウェアを活用する

近年は音声をテキストに起こしてくれるツールも増えており、これらを活用する方法もあります。全て人力で行うよりも効率的になる可能性がありますが、完璧な仕上がりにはならないと考えた方がよいです。そのため、人の目によるチェックは必須となり、作業時間や負担をゼロにすることはできません。ツール等に完全に任せてチェックを怠った結果、ミスにつながるケースもあります。

③業者に外注する方法

人の手よる高いクオリティと、負担減が期待できます。

文字起こしの作業時間の目安として、1時間の音源で約3〜4時間、場合によっては10時間以上かかることもあるとされています。

文字起こしにかかる手間をほぼゼロにしたいという場合は、業者への外注が効果的です。

文字起こしを外注するメリットをさらに掘り下げると、次のようになります。

・高品質になる

・人の手による精密さを期待できる

・フレキシブルな対応を求めやすい

・作業を外注することで、結果的に、効率化や人件費削減につながる

・専門的な内容に関しても知識を活かして作業してもらえる

「外注費=コスト増」というイメージを強く持たれる方もいらっしゃるかもしれません。無料もしくは安価で利用できるツール等を使う方がよいと考える方もいらっしゃるでしょう。

先に述べた通り、ツール等の文字起こしの精度は完璧ではありません。人の話し方には癖があり、会話の流れや言葉選びがその場に左右されることもあります。人が聞いてわかるニュアンスが、ツールでは捉えきれないことも多々あります。

チェックや修正に時間がかかることを考えると、それほど負担減が見込めず、効率化につながらないというケースも多いです。

高クオリティであることに加え、コスト面のパフォーマンスにも優れる業者に外注することで、業務改善につなげることができます。

文字起こしの金額の決まり方

文字起こしを外注するメリットについて説明してきましたが、その金額はどのように決まるのでしょうか。

文字起こしの金額は、次のいずれかで決まることがほとんどです。

・時間単価:「1分あたり◯◯円~」「1時間◯◯円~」など

・文字数単価:「1文字あたり◯円~」など

話者やシチュエーションによって発言の量は異なってきます。発言が多く文字起こしのボリュームが多い場合は時間単価での計算、間や無音が多い音源であれば文字数で計算してくれる方が安く上がる可能性があります。

さらに、文字起こしには3つの仕上げ方があり、これらも料金に影響してきます。

・素起こし:音声の内容を一字一句正確に書き起こす方法です。

・ケバ取り:「えー」「あのー」などの特に意味のない言葉や、言い淀みのある箇所などを取り除いて書き起こす方法です。素起こしよりも手間がかかります。

・整文:ケバ取りの文章をさらに整えわかりやすくする手法です。業者によっては「リライトプラン」「リライトコース」と表記することもあります。言葉の順序の入れ替え、語尾・文中の表現の統一なども行います。素起こしやケバ取りよりも時間がかかります。

「素起こし」<「ケバ取り」<「整文」の順で作業負担が大きくなりますので、その分費用が高くなることが一般的です。

この他、特別な要素が料金に加算されることもあります。

・「即日」「◯日以内」などのスピード納品

・内容を翻訳するサービスなどの利用

・医療分野など、専門知識が必要な案件

業者によって基本料金やプランが異なり、音源の状態によっても価格が異なる可能性があるため、見積もりを取るのが確実です。

文字起こしの費用相場

さて、文字起こしの外注金額の決まり方について説明しましたが、実際の相場はどういったものなのでしょうか。

まずは音声の長さをベースにした場合の料金相場です。文字起こし1分あたりで考えたときの目安は以下となります。

・最低額は約60円:専門知識が不要の内容、文字起こし初心者を含む個人の方に依頼した場合の目安。

・かなり安め80円〜100円:一定のスキルのある個人へ依頼した場合に多い価格帯。

・基本相場は200円〜300円:文字起こしに特化した専門業者に依頼する場合に目安となる価格帯。文字起こしのプロフェッショナル人材が作業を行うため、高いクオリティが担保されます。これよりも安い料金で高いパフォーマンスを実現している業者もあります。

文字数ベースでの料金提示をしている業者の相場は以下です。

・基本は1文字1.0円~1.5円

・整文などを行う場合は2.0円以上が一般的

外注したい音源の長さ、おおよその文字数から考えて、業者を選ぶとよいでしょう。

文字起こしを外注する方法

文字起こしを業者に依頼する主な方法は次の2つです。

・専門業者に直接依頼:業者のサイトなどから見積もりを取り依頼します。

・クラウドソーシングを経由して個人の作業者もしくは業者に依頼する:クラウドソーシングとは、インターネットを介した業務受発注のシステムのことです。例として「クラウドワークス」「ランサーズ」「ココナラ」といったサイトがあります。文字起こしを請け負ってくれる個人や業者の募集をかけたり、実績やスキルのある個人・業者にオファーを出すことができます。

直接依頼する場合とクラウドソーシングを経由する場合には、それぞれメリット・デメリットがあります。直接依頼する場合は、業者を一つ一つ確認し見極める必要がありますが、クラウドソーシングであれば希望に合う人材・業者が複数集まってきやすいです。

一方で、クラウドソーシングではシステム手数料が発生する、受注者とのコミュニケーションに制限があります。直接業者と交渉した方がフレキシブルに対応してくれるということもあるでしょう。

まとめ 

いかがでしたか? この記事では、文字起こしを外注するメリット、金額の決まり方、料金相場や依頼方法についてご紹介してきました。

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