録音音声を文字起こしする3つの方法、メリット・デメリットも解説

2024.04.192024.04.19

録音音声を文字起こしする3つの方法、メリット・デメリットも解説

近年、「文字起こし」の需要が高まっているといわれています。

その背景の1つは、インターネットの普及や高速化によって、音声や動画情報が増えたことにあります。音声・動画のデータが一気に増加し、文字で確認できるアクセシビリティが重視されるようになりました。

ビジネスシーンにおいては、リモートワークやオンライン会議が一般化し、音声データ・録画データの内容をテキスト化して共有する場面が顕著に増えています。

「会議の文字起こしを頼まれた」

「オンライン会議の内容をテキストで共有してほしいと言われた」

「クライアントにインタビューした内容を自社サイトに載せることになった」

などなど、文字起こしが必要になる場面も増えているようです。

副業解禁に伴い新たに挑戦したい仕事としても注目度の高い「文字起こし」。

本記事では、音声ファイルを文字起こしする3つの方法、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

音声ファイルの文字起こしとは何か

音声ファイルの文字起こしとは、音声ファイルの内容をテキストデータに書き起こす作業のことです。

対象となる音声には、会議や打ち合わせ等の録音・録画データ、インタビューなどの取材音源などがあります。より専門的な領域だと、裁判法廷用の証拠素材を文字起こしするといったケースもあります。これらは専門性と高い品質が求められるため、プロフェッショナルな技能が必要となります。

文字起こしは、「テープ起こし」「書き起こし」と呼ばれることもあります。いずれも同じものとして考えてよいです。

音声ファイルをテキストにする3つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

音声ファイルをテキストにする方法は主に3つあります。

・耳で聞いて手入力

・自動文字起こしソフトを使う

・人力の文字起こしサービスに依頼

それぞれどのように行うのか、またメリット・デメリットについて解説します。

耳で聞いて手入力

音声ファイルを耳で確認し、手作業でテキストにしていく方法です。全ての工程を人力で行うやり方です。

この方法のメリットとして次のようなことが挙げられます。

・意図する文字起こしをしやすい:文脈の理解、求められている仕上げ方(※)に対応など。

・フレキシブルに作業できる:細かな修正をかけやすい。

・専門知識を活かして精度を高められる:作業者が専門的な用語や表現を理解している場合、適切に文字起こしに反映させることができる。

話し言葉には、「えー」「あのー」など特に意味のない言葉(ケバ)、言い淀んだ声が多数含まれます。また、言い間違いや言い直し、不明瞭な部分もあります。人の耳で確認し、手作業で文字起こしすることで、それらに柔軟に対応することができます。

反対にデメリットになるのは次のようなことです。

・時間と人的コストがかかる:人力で文字起こしする場合、1時間の音源で約3〜4時間、場合によっては10時間以上かかることも。

・人為的なミスが起きる可能性:誤りや見落としが発生する可能性あり。特に長時間作業を続けた場合、疲労によってパフォーマンスが落ちる傾向がある。

人手が不足している、締め切りまで時間が限られているという場合は、特に大きな課題となるでしょう。

※文字起こしには、「素起こし」「ケバ取り」「整文」の3つの種類があります。

素起こし:音源の内容を、一字一句正確に文字に起こす方法です。「えー」「あのー」など、特に意味のない言葉や、言い淀んだ声などの音も全て文字に起こします。

ケバ取り:「えー」「あのー」などの特に意味のない言葉や、言い淀みのある箇所などを取り除いて文字起こしする方法です。

整文:無駄な音や言葉を取り除いたケバ取りの文章をさらに整え、わかりやすくする手法です。整文では、言葉の順序の入れ替え、語尾・文中の表現の統一なども行います。

自動文字起こしソフトを使う

自動文字起こしソフト、ツール、アプリを使用する方法もあります。近年注目されている方法です。従来はICレコーダーなどが主流でしたが、スマートフォンやパソコンで使用できるツールや、会議ソフトに録音機能が搭載されている場合も増え、多様化しています。

この方法もメリットは次の通りです。

・効率化、人件費削減を図ることができる:一字一句、人が聞き取って書き起こすよりは効率的になる可能性が高い。

・多言語翻訳などプラスアルファの価値がある場合も:特徴のあるサービスが様々展開されており、多角的に効率化を図れる可能性がある。

一方でデメリットには次のようなことがあります。

・録音環境が悪いと精度が落ちる、専門用語の聞き取りが難しい:音質が悪い場合、柔軟に対応できないことが多い。社名や人名といった固有名詞、専門用語、話し手が複数いる場合の聞き分けなどができないことも多い。

・人による確認、修正作業が必要になる:精度は高くなっているが完璧ではないため人のチェックは必須。

・基本的に素起こしのみの対応:ケバ取りや整文に対応したサービスも増えているが、精度はあまり高くない。よく使用する単語を登録して学習させたり、手直しする必要あり。

・サービスによってはセキュリティの問題も:データをAI学習に使用しているものもあるため秘匿性を高く保つ必要のあるデータは要注意。中には安全性を売りにしているサービスもある。

ここでお伝えしたのは一般的なメリット・デメリットです。サービスによっての違いもありますので、注意して選ぶ必要があります。

人力の文字起こしサービスに依頼

人力の文字起こしサービスに依頼

文字起こしの専門業者へ外注するという方法もあります。

この場合、「耳で聞いて手入力」のメリットを残しつつ、デメリットをカバーすることができます。

・意図する文字起こしになる

・フレキシブルに作業してくれる

・専門知識を活かして精度高く作業してもらえる

・効率化や人件費削減につながる

・高品質になる

ただ、場合によっては次のようなデメリットが発生してしまうこともあります。

・情報漏洩:データの受け渡しが発生するため、依頼先が信用できるかどうか確認が必要。評価の高い専門業者に依頼する、守秘義務契約を結ぶなどの対策がある。

・品質が保たれない:実績や評価を確認しておくことが重要。

・契約不履行:クラウドソーシング経由で依頼し、トラブルになるケースもあるよう。

依頼先の選定が重要になってくるということです。

近年は文字起こしの需要が高く、請け負ってくれる個人の方も増えています。「いい人を見つけるのが大変」というお声も耳にしますので、その場合は実績のある専門業者を頼ることもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか? この記事では、音声ファイルを文字起こしする3つの方法、それぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。

プロフェッショナルによる人力のテープ起こしを提供する専門サイト「コエラボ」では、

1分179円〜という低価格で音声データをテキスト化してくれます。

英語起こしにも対応しているため、グローバルなWeb会議の録音データもテキスト化できるでしょう。医療や裁判など、専門性の高い領域にも対応しています。

当日・翌日に仕上げる迅速な対応も可能なため、早急な文字起こしが必要な場合でも頼りになります。

文字起こしの機会が増える今、急な依頼に困っている方、効率化を検討している方は多いはずです。プロの手による文字起こしを体験してみてはいかがでしょうか?

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